超えるIDEA第7弾は韓国エーザイのソ・ジョンジュさんに、企業という立場で地域課題に取り組むことの理念や価値についてお話いただきました。
エーザイという企業は製薬会社として薬を売ることが仕事だけれども、ヒューマンヘルスケア活動として社員が就業時間の1%を患者様と一緒に過ごすという文化があります。患者様の喜怒哀楽を理解して不安や心配の根本となっていることを知り、一緒にそれを解決していこう、という考え方で事業展開しています。
いろいろな患者様と過ごす中で、最初は可哀想とか他人事のように思う社員もいますが、だんだんと自分も家族もいつか病気になるし他人事じゃない、と自分事として問題を考えるようになる、さらにそこから、暮らしの中にある問題を一緒に解決していこう!と考えも行動も変わっていくプロセスを経験したこと。
その経験から「いろんな人達と協力しながら文化をつくってSocial Innovationすること」「自分たちが必要だと思うことを皆と一緒にデザインしていくこと」そうした既存の考え方では企業の営利事業範囲を超えていると思うわれるような幅広い社会活動を展開していました。
こうした幅広い活動は1つの企業だけで実践するのではなくいろいろなパートナーシップを結び協力していくことで、自分たちや相手のリソースを知り新たなビジネスが生まれたり、社会的価値を一緒に作っていくことができると、お話いただきました。