超えるIDEA 第8弾はNPO法人SETの三井俊介さん、大谷大学(配信当時は立命館大学)の野村実さんに、陸前高田市で展開してきた移住事業・地域交通事業についてお話いただきました。
2011年3月11日の東日本大震災を機に、とにかく何かできないかという思いで陸前高田市に入っていった当時のこと。地域のためにできることからやりたいという思いから、事業をやってきた中で、自分たちがなかなか受け入れられない時期の苦悩についてのお話。その苦しい時期には、自分たちがこの街に関わっていく覚悟が必要であることや、自分たちのポリシーを正直に話すことの大事さを感じ、自分たちがやりたいと思うことの根源をちゃんと言語化することがとても重要である。そうした経験からの学びを紹介してくださいました。
また三井さんご自身が陸前高田市に移住し、地域活動を展開してきたご経験からも、「移住は道なき道を行くこと」であって、既に引かれているレールを走るのではなく、何がそこにあるのか?ということを見つけていくこと、耳を傾けて発見していくことから、地域の人と一緒に動いていくことに価値がある。とお話いただきました。
NPO法人としての活動にアカデミアとして野村さんが入っていくことでの価値創出についても、研究という枠組みに縛られない新たな視点をお話いただきました。