連続対談企画の第4弾は東京大学先端科学技術研究センターから、ともに再生可能エネルギー分野を専門とするお二人の研究者をプレゼンターとして招き、大学と地域が連携した社会課題の解決についてお話を伺いました。
大学の研究者が地域課題に取り組み、そこで新しい価値やアイデアを生み出すためには、研究室を出て地域の人たちとつながることが不可欠であること。再生エネルギー施策を新しく立ち上げる時には、地域の中小企業の方々のフットワークと実行力、価値あることだからまずはやってみようという関係者の想いに支えられていること。地域で暮らす人、大企業、中小企業、行政、大学が混ざり合いながら信頼関係を育み、新しいアイデアと持続可能な社会につなげる議論を生む取り組みを大切にする実践が重要であることが、長崎県壱岐市や福島県いわき市などの事例をもとに語られました。
再エネの本質は、エネルギーを国家がどう地方に供給するかではなく、それぞれの地域が地域の活動やあり方に合致する形で、再エネという新しいエネルギーをどう生産して消費したいか?つまりエネルギーの自己決定にあることと、そこで大学の研究者がどのように活動してきたかを知る機会となりました。